自ら煩悩を断ち切らないまま、浄土でさとりを得ることが できる
けれども、鼻水は汚いものに決まっています。
それが証拠に母親も吸い取った後は吐き出すのですから・・・。
煩悩そのものは、汚いもので、捨てるべきものです。
しかし、幼子が自ら鼻水を取ることができないように、捨てるべ
き煩悩を自ら捨てることのできない凡夫の為に、たまりかねた
阿弥陀さまが浄土に生まれさせて煩悩を断じ尽くしさとり得させ
ようとされるのです。
したがって、「自ら煩悩を断ち切らないまま」とは、本来は捨てね
ばならない煩悩であるにもかかわらず、阿弥陀さまのはたらきに
よって仏になっていく私にとっては、煩悩が往生の障害にはなら
ないことを示しています。
そして命終わった後、直ちに「浄土でさとりを得ることができる」
こととなるのです。(了)
| ひらがな正信偈
著者:森田 真円 |
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